伊八とは

名に宿るもの
伊八という名は、
房総に生きた名工
波の伊八 への敬意から生まれました。
彼が彫った波は、
木でありながら、
動き、うねり、今にも音を立てそうな生命を宿していました。
その造形は、
後の芸術家たちにも影響を与え、
世界の表現に静かに波紋を広げました。
伊八という名には、
「土地に根ざしながら、時代を越えて届くものをつくる」
という意志を込めています。
この谷で、少しずつ。
伊八醸造庵は、房総・荻原の谷から始まる小さな醸造所です。
大量生産でもなく、
流行を追うのでもなく、
この土地の時間と呼吸に合わせて、少しずつ醸していきます。
発酵は単なる技術ではありません。
自然と対話し、土地と向き合う営みです。
野生酵母。
土地の穀物。
この谷の水と空気。
テロワールを尊重し、
職人的な規模で、丁寧に。
しかし同時に、
科学と実験を恐れない。
伝統を内側に宿しながら、
観察と検証を重ね、
発酵の可能性を探究し続けます。
農を守り、価値を取り戻す
この谷の田畑は、
長く人の手によって守られてきました。
けれど農業は、
静かに縮小しつつあります。
私たちは、それをただ見送るつもりはありません。
醸造を通して、
農の価値をもう一度立ち上げる。
土地の恵みを活かし、
副産物を次の命へつなぎ、
循環を閉じる。
無駄を当然にしない。
ゼロウェイストは理念ではなく、
この谷で生きるための前提です。
参加するということ
伊八は、静かな会員制から始まります。
それは特典のための制度ではありません。
この谷の再生に関わるための仕組みです。
畑に立つ。
発酵を見守る。
火を囲む。
循環を考える。
農と醸造と地域の未来に、
自らの手で関わる。
房総族になる。
ここで言う「房総族」は、
暴走する人々ではありません。
房総に根を張り、
地域の価値を守り、
自らの手で美しさを生み出す人たち。
衰退を黙って見過ごさない。
無駄を受け入れない。
小さな谷から未来を醸す仲間。
それが、伊八の房総族です。
BE 房総族。
伝統を守るのではなく、
内側に宿し、
そこから未来を発酵させる。
この谷で、少しずつ。
ともに醸しましょう。
